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上野でますますハッテン!成人映画館「上野オークラ劇場」がリニューアルしていた

上野と言えば東北・常磐からやってくる田舎者の一大ターミナル、大阪人から見れば巨大化した天王寺に見えなくもない場所、百貨店やアメ横だけではなく凄まじい勢いで街に溢れる性風俗やアダルト産業の存在も見逃せない。

そんな上野に久しぶりにやってきたら、また色々と変わっていた。街には相変わらず小汚い格好のオッサンが徘徊している所は変わっていないが…

上野公園の入口と不忍池に挟まれた一帯にはどこか場末感の抜けない雑居ビルやホテルが立ち並んでいる。

その一角にオークラ劇場という老舗の成人映画館が建っているのだが、駅前ど真ん中のベストポジションにエロ映画のポスターを堂々と掲げている古ぼけた建物に哀愁が漂っていてなかなか存在感の強い場所だった。

アダルト産業花盛りのこの上野界隈において文化の一翼を担ってきた映画館だが、久しぶりに来てみると、新築リニューアルのために閉鎖されていたのだった。昭和27(1952)年の開館以来60年近い歴史を誇った建物は、静かにその役目を終えて佇んでいる。

旧オークラ劇場の建物脇から不忍池に入る路地の奥に、新しいオークラ劇場の建物が出来ていた。全国各地でピンク映画館が軒並み消え去ろうとしている中、上野だけは例外だった。目新しい建物は成人映画専門館としての薄暗さが微塵も感じられない、どこか垢抜けた感じがする。

2010年8月にオープンしたばかりで、建物にはまだ目新しい匂いが立ち込めている。

しかしそこに集まる客層は旧館だった頃から何も変わっていないようだ。

生まれ変わって綺麗になったオークラ劇場も、基本的にシステムは変わらず。24時間オールナイト営業も健在。

そして発展場として常連のゲイなオヤジが集まるという地下の「上野特選劇場」も入館料500円のまま据え置きで健在なのだ。オークラ劇場本体と合わせると3スクリーンか。

一新された館内はバリアフリー化も行われ、身体障害者でも気兼ねなく訪れる事が出来る。

もともとこの場所には上野スタームービーという別の成人映画館があった。2階には「世界傑作劇場」という名前のこれまたゲイ映画専門館というコアなジャンルのスクリーンがひっそり存在していたが、オークラ劇場新館の建設で2009年に閉館。オークラ劇場と同じ経営で、今回のリニューアルで運営が統合された模様。

今ではお手軽にインターネットでエロ動画見放題な世の中で、この日本から忘れ去られようとしているピンク映画館という存在。日本中から消えてしまったとしてもこの上野には生き続けるだろう。

目の前には沢山の人々が行き交う不忍池。休日には上野動物園などを訪れる家族連れなんかが闊歩している傍らでホームレスのオッサンが酸っぱい悪臭を放って徘徊している。まさに人間動物園である。

ピンク映画館を眼前に公園のブランコで遊ぶ子供達とホームレスが何の違和感もなく同居しているのも、さすが上野クオリティといった所だろう。東京の色んな街を訪れてきたが、これほどまでに人間臭い街は上野をおいて他にない。